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原委員  先ほども倉石の村長さんから、今の問題の情報について、「我々よりも農協の方が良く知っている面もあるだろうから、対議会の問題もあるし、情報をお知らせ願いたい。」というようなお話しもありましたので、もっともだと考えて、これから行政側との話しも詰めながら進めていきたい。合併の問題とはある面ではかけ離れた内容になりましたが、以上が今私が考えていることでございます。
議  長  有難うございます。続きまして金澤委員お願いいたします。
金澤委員  たまたま先般、東京でセミナーがあって、少し勉強しに行ってきたのですが、このようなことも五戸の方でやれないのかなというものがありました。農業の方の進み方の一つとして、前にも少し意見が出ていました。有機農法の話しが出ていたと記憶していますが、その一つの方法です。それと生ゴミ処理との兼ね合わせで、実は考えています。
 
今21世紀はIT時代だということで、そちらのほうばかり先走っていますが、そのセミナーの中ではあえて、「ITといったってそのまま進んだら人類は滅亡する。日本の国はなくなってしまう。」というようなお話しをしていました。これからの将来に向った時代というのはFT時代です。つまりファーメンテーションテクノロジーの時代になるだろうということです。要するに発酵技術を利用したシステムが出てくるのではないかという話でした。一つの形として、実はたまたま今日の新聞に六ヶ所村のリサイクルシステムの記事が載っていました。これも一つの方法なのかなという感じをもったのですが、今モデル的になっているのが、宮城県の仙台の隣に村田町というところがあるんだそうですが、そこで大掛かりにやっているということです。それは生ゴミ処理と堆肥、要するに土地改良剤など、そういうものとの兼ね合わせで考えてるということです。生ゴミは今五戸でもそうでしょうけども、ほとんど燃やすか埋めるかなんです。それをあるバクテリアを使って高熱で処理して肥料にするというシステムです。そうしますと五戸の場合ははっきり分かりませんが、仙台の方では生ゴミ処理のための年間経費は何億とかかっているそうです。そして設備そのものも何十億とかかるということです。
 
しかし先ほど言いましたようなシステムをとっていきますと、設備費が数億ですむし、年間のランニングコストが数千万ですむそうです。処理トン数も一日何百トンも処理できるシステムだということです。生ゴミもなくなるし、農家にとってもそういう有機農法に切り替えていく一つのチャンスになります。これからはやはりそういうシステムを考えていく必要があるのではないかという議論がなされております。それを聞いていて、特に田舎のほうである五戸、倉石、新郷あたりの方でやっていくというのは一つの方法ではないかと思います。私も詳しいことは分かりませんが、質問したら、「それだったら村田町へ行って見せてもらいなさい。ここが完全なモデルですから。」という話しだったので、仙台へ行く機会があったら見てみたいと思っていますが、個人的に行っても丸秘で見せてくれないそうです。町の方から要請すれば見せてくれるだろうという話でした。そういうことで、これは一つの例なのですが、これから田舎、地方のほうで物を考えて行く時に、やはりFTシステムということをこれから重点に考えていったほうが、生きる道を見出すことができるのではないかという感じをもって勉強させていただいてきました。具体的なことについて話しますと長くなりますので、要するにそういうことも考えながら町の有り方を考えて行くのも一つの方策ではないかと感じております。以上です。