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議  長  一通り3号委員のご意見を聞きましたが、その他2号委員の方々から特に発言したいということはございませんか。
 
はい、鳥谷部委員。
鳥谷部(光)委員  先般も出たことでありますが、民俗資料の保存関係についてです。異論もあったようですが、やはりこの五戸地区は歴史と伝統の町というくらいですから色々なものがあります。五戸町には以前、五戸小学校のところに物置のようなものがあって、そこにたくさんの民俗資料がありました。やはり、そういうものを地場産業の振興と合わせながら、先ほども皆さんからお話しがありました、木材価格の低迷とか、そういう問題を含めて地元産材を利用しながら、もちろん技術者も必要ではありますけれども、そういう考え方をもって、いささかなりとも町民に「やはり合併して良かった。」というふうな形で、結局合併しても?宮委員も申されたように、かえって高くなるなら村民に怒られるということになるわけです。合併というのは、将来に向って良いことでなければ、なかなかそれを納得することはできないと思います。
 
そういうことを考えながらマイナス面ではなくして、できるできないはともかくとして、南小学校の校舎の落成式に行きましたら、大変木の香りが素晴らしいということでした。おそらく青森ヒバかと思うんですが、そういう技術者の育成、業者の育成とか、あるいは五戸、倉石、新郷の地元のスギを使うような、つまり平屋建ての土地の安いところにでも建てて民俗資料館をつくるということです。その中では例えば「五戸バオリ」、本当は「蛯川バオリ」というのですが、そのちょっとした部屋をつくりながら製作しているところを見せるとか、そういったことも考えてみてはどうかと思います。
議  長  有難うございました。他にどなたかございませんか。
 はい、金澤委員。
金澤委員  私は少しそのものの考え方には異論があります。全てのものを一番良い条件だけに合わせていって本当に町というのは成り立つのかなという気がします。やはりこれはバランスだと思います。やはり上がるものもあれば下がるものもあるという感覚で、総体でものを考えていかなければ、例えば、今、風呂の問題は大した、大した問題ではないといえば大変失礼ですけれども。
 
例えば行政サービスの問題でも何でもそうなのですが、条件の全てのいいものにだけ合わせていこうという感覚でやると、本当にそれでやっていけるのかなと私は正直に感じます。3町村を比べてみますと、そう大きな差はありませんから何とかやっていけるのかなという気もしますけど、もしこれに大きな差があった場合にそういう考え方だけ押し通していって、本当に良い合併ができるのかと正直に疑問を感じます。やはり良いところがあれば悪いところもあり、得をするところがあれば損をするところもあるというように、総体的なバランスとして考えていく必要があるのではないかと感じます。