しかしそれでは昭和の大合併ではなぜ強制合併だと、盛んに今でも禍根を残しているといわれるかといいますと、内閣総理大臣勧告は出るは、もちろん知事の勧告は出るはで、そのへんの地域の事情というのをよく分からないままに乱発していたというのが事実だと思います。私たちはそういう経験を踏んでるわけですから、そういう禍根を残さないような形で、つまりやはり地域の住民の視点に立った合併というのが絶対必要だろうと思っています。
そういう中で本当に私は、昨日この資料が送られてきまして大変感動したといいますか、大変素晴らしいなと思いましたのは、今日の報告の第10号にございましたが、前回の時に小委員会が設けられ、かつまたその裏にありますが、こういう新町の建設計画の住民ワークショップ、こういったものを実施していくんだということで、それも20代から40代、つまりこれからの地域を担っていく人々を中心として、様々な関係者をよんで、様々な角度からやっていくということで、大変これは素晴らしいのではないかというふうな気がいたします。
そのときに同時に思ったのは、これはちょっと申し訳ないことになるかもしれませんが、倉石村の久保村長もいらっしゃってますが、これはもう新聞でよく報道されたのですが、倉石村では村づくり基本条例みたいなものをつくりましたよね。あれはやはり私はこういう新町建設計画のワークショップなんかをやっていく場合には、大変参考になる事例ではないのかなと思います。
と申しますのは、これは全国的に見ても、合併しようという動きがあるところでも、いや合併しないでもう少し頑張ろうというところも含めて、例えば北海道のニセコ町というところでは、住民基本条例というものをしっかりつくっているんです。だからこれからのまちづくりはこうあるのだと、その中で合併というのがでてきたらどうとらえていくか、という視点を明確にもっておりますので、倉石村ではすでにおやりになっています。同じようなことはもちろん五戸町でも違う角度からおやりになってると思いますが、そんなことをどんどん進めていかれたら、おのずからやはり将来の町というのが見えてくるだろうという気がしてなりません。
それから更にさっき名古屋推進監もおっしゃってましたが、報告の第12号で協議会11月で第8回目をやるということで、今日の報告と議事を見ていても、もうかなり進んでしまったのではないかと。8回もやらなくても、もう6回ぐらいまでで新町建設計画設計ができて、それでは後はちゃんと住民に周知徹底しようという方向でいくのではないかなという気が非常にしております。
|