「五戸の暮らし」vol.1/vol.2
「五戸の暮らし」パンフレット
町の移住情報を紹介する「五戸の暮らしvol.1」「五戸の暮らしvol.2」をダウンロードいただけます。
(2405KB)(4724KB) |
|
「自分らしさ」を大切にする五戸のくらし
青森県南部地方、地図を広げると右下のほうにある五戸町。
正直、華やかさとは縁遠い町です。
見渡すと田畑、町内だけだと必要なものはなかなか揃わないし、集いの場も数えるほど。
坂が多くて疲れるし、冬の風は突き刺すように痛く、雪だって降ります。
だけどその不便さは、どれも五戸に必要なこと。
坂が多いのは先人たちが住む場所を削って開墾した証。
その田畑が住まう人々を支えます。
そして寒さを乗り越えた先にある、春の訪れと作物の芽吹く喜びはひとしお。
困ったことがあれば、集いの場で知り合った世話好きのじいちゃんが助けてくれるかも。
「新参者だから」なんて野暮なことは言わず、ほどよい距離感で、時におせっかい。
協力的だけど、他人に流されず自分の信念を持つ人が多い町。
そんな人たちの生き方と暮らしを少しだけご紹介します。
文化が結びつく町
「五戸町といえばなんですか?」坂が多い、馬肉、ナガイモ、田舎、寒い、酒蔵が2つある……。小さい町なのに自慢や、象徴するものが案外多くて、なんだか説明しがたい町でもあります。だけど、それぞれのルーツを辿ってみると、結びつきを感じずにはいられないのです。
山林に囲まれ、平地が少ない五戸。限られた平地を農地として活用すべく、五戸川周辺は田畑に、そして人々は高台に居を構え、街が形成されます。しかし夏にヤマセが吹く環境は厳しく、コメよりも大豆やソバの雑穀が主体。町には雑穀の製粉業者がいて、それを加工する駄菓子屋や煎餅屋などが今も残っています。
岩手県や青森県南部地方には、「戸」のつく地名がありますが、これは鎌倉時代に地域を戸制で分けたことが由来です。各戸には牧場が設けられ、それぞれが馬産地になりました。藩政時代に代官所が置かれると、奥州街道が通る五戸は宿場町に。馬市や木材市が開かれ、周辺地域から人が集まり、賑わいをみせます。
五戸にとって馬は資源であり、パートナー。昭和の中頃まで農耕馬として、木材などを運ぶ馬ソリとして活躍する姿が見られました。使われなくなった馬は、感謝と供養の念をこめて食されたそう。五戸では馬肉の事を「さくら肉」と呼びます。昔からよく食べていたのが「馬肉のかやき鍋」。ゴボウ等の野菜と凍豆腐などを一緒に煮込んだ、味噌仕立てのあたたまる料理。その他、兜の形をした鉄鍋で焼く「義経鍋」などもあります。
五戸周辺は黒ボク土という柔らかい土質のため、根菜類の成長に適しています。しかも厳しいヤマセを耐え抜いた野菜たちは、養分を蓄え、力強い味になるのです。
明治頃になると稲作技術も向上し、コメも安定した収穫量になりました。水に関しては豊かな地域で、八甲田山系や戸来岳などを源にした伏流水に恵まれ、町内には2軒の造り酒屋があります。八戸酒類(株)五戸工場は、3つの湧き水をブレンドした香り高い「如空」。(株)菊駒酒造は濃い味の地元料理に負けないコクを持つ「菊駒」。それぞれ五戸でなければ生み出せない地酒です。 |
|
五戸町って?
サッカー好き
「サッカーのことになると、特に熱くなる」という五戸の人達。
海はないがビーチサッカーチームもあり、東北で唯一のサンドコートをつくったほど。過去にはJ リーグチームの合宿地として誘致するなど、サッカーに対する情熱はすごいんです。
生活費が安い
都会に比べると、生活費は少なくてすみます。中でも驚くのは食費。高いお金を出さなくてもおいしい素材が揃っているし、お隣さんが野菜をおすそ分けしてくれるなど、田舎ならではの喜びがあります。
坂道が多い!
高台に開けた町なので、いくつも坂があり、八幡坂、四ツ谷坂、堀合坂、八景坂など名前がついています。坂が多い地形からか、足腰の強いお年寄りが多いとも言われています
町民いこいの場 五戸町図書館
およそ10 万冊以上の蔵書がある大きな図書館です。木でできた館内は落ち着いた雰囲気で、入口を入ってすぐ絵本などの児童書があり、子ども達が遊べるスペースも。中央には、DVD などの視聴覚コーナーがあったり、畳の座敷スペースまで完備されています。
勉強をする学生から子連れの家族、お年寄りまでたくさんの町民が利用する図書館です。
なんばんみそ
大根、ニンジン、シソの実などを細かく刻んで唐辛子と醪(もろみ)に漬け込んだピリリと辛い漬物です。五戸の家庭には、冷蔵庫にたいていこれが入っているとか…。
倉石牛
酪農が盛んな倉石地区から生まれたブランド牛です。とろけるような味わいと霜降りが特徴で、毎年恒例の「倉石牛肉まつり」は、多くの人で賑わいます
五戸川
五戸町の中心部を流れる「五戸川」は、町のシンボルでもあり、豊かな恵みを与えています。夏には川の環境づくりの一環として、園児たちと一緒にイワナとヤマメの放流会も行われています。
農業が盛ん!
米はもちろん、ナガイモやニンニク、アピオスといった根菜のほか、りんご、大豆、そばなどの雑穀もつくられています。就農を考えて移住する若者も増えていて、まだまだ広がりを見せそうです。
五戸まきば温泉
昭和51 年にオープンし、平成18 年に宿泊施設と露天風呂がつくられました。温泉にゆったり浸って日頃の疲れを癒やしたり、美容や健康維持を考えた「断食宿泊プラン」も行っているため、女性にもオススメの温泉です。
五戸豆ちしき
人口 約17,000人
総面積 177.67平方キロメートル(東京ドーム約3700個分)
祭・イベント
8月に行われる「五戸まつり」や「倉石牛肉まつり」、冬のイルミネーションなど年間を通してイベントは豊富です。月イチで行われている「ピクニックマーケット」は充実した内容で、町の人にも人気です。
子育て
イベントがある時は、赤ちゃんルームを設けたり託児所があったり、子育て中のお母さんも参加しやすい!図書館も親子で利用しやすいと評判で、お母さんお父さんに優しい町です。
気候
豪雪地帯までいきませんが、冬は雪も降りますし、寒いです!夏には冷たいヤマセが吹くこともあり、時には農作物に影響をおよぼすことも。
しかし、気温の寒暖差が少なく、涼しい夏を迎えられる利点も!災害もほとんどありません。
ゆるキャラ
地域のゆるキャラとしてはなかなかクオリティの高い「ばおるくん」。幼なじみの女の子「みらいちゃん」もいます。
五戸の人あるある
おじいちゃんが驚いた時「じゃっ!」と言う
町民から2 人オリンピック出場!
- 2016 リオオリンピックレスリング銀メダル 太田忍選手
- U23 サッカー日本代表 手倉森誠監督
奥ゆかしいけど熱いものを秘めている…
「私なんか」と謙遜しておきながら、実は自分の持つ技に自信があったり…
大々的に自分をアピールしません。
趣味をつきつめたプロフェッショナルが多い
その為か、職人も多く輩出。
国産初の旅客機YS11 の生みの親、木村秀政氏は五戸町名誉町民。
驚くほど「三浦」が多い
(小・中はだいたい下の名前で呼ばれる)
移住のギモン
実際に住むなら、どんな制度があって、何が必要か。実際に移住した人の体験談もふまえて、移住の疑問をまとめました。
Q 移住にあたって何か制度はありますか?
A
子育て世代がアパート等を借りて町に居住する場合、月額最大20,000 円の家賃補助が出ます。
【条件】
①夫婦のいずれかが満18 歳以上満40 歳未満の若者夫婦世帯であること。
②家賃補助の受給終了後も、2 年以上継続して町内に定住を確約できること。
③五戸町に住所を有し、町内の民間賃貸住宅に居住していること。
…など。
Q 暮らすにあたって、必要なものは?
A
ストーブと雪かき道具、それと車は必須です。
Q 農業を始めたい!けど何も分からない…
A
青年就農ステップアップ支援事業というものがあります。
支援金を最長3 年間(1 年目:60 万円、2 年目:30 万円、3 年目:18 万円(夫婦の場合は1.5 倍の額))交付しています。
条件としては、
■経営開始日時点で50歳、かつ、経営開始後8 年以内の認定新規就農者または認定農業者。
町には若い農家の方と交流する場があるので、初心者の方でも安心して就農できます。
五戸はグリーンツーリズムも盛んなので、実際に農作業を体験して雰囲気を生で感じてみましょう。
総合政策課 地方創生班
電話:0178-62-2111(代表)
内線:234・235
電話:0178-62-7952(直通)
FAX:0178-62-6317(代表)
メールアドレス:sousei_atmark_town.gonohe.aomori.jp
※迷惑メール防止のため「@」を「_atmark_」と表示しております。メールをお送りになる際には、「_atmark_」を「@」(半角)に直してください。