令和5年 新年のあいさつ
※写真は年賀交換会より あいさつを行う若宮町長(左側男性)と手話通訳(右側女性)
令和5年 新年のあいさつ
皆様、新年明けましておめでとうございます。五戸町が大好きな若宮佳一です。56歳になりました。本年も町民皆様の声に耳を傾けながら誠心誠意努力してまいります。よろしくお願いいたします。
さて、昨年を振り返ってみますと、5月にはブラジルで開催された夏季デフリンピックにおいて当町出身の佐々木琢磨さんが陸上競技男子100mで日本人史上初となる金メダルを獲得してくれました。最近では、FIFAワールドカップがカタールで開催され、日本は強豪国と言われるドイツ、スペインに勝利を収め、決勝トーナメント進出を果たすなど、スポーツを通して大きな感動と勇気をもらいました。
また、新型コロナウイルスについて、昨年は新たな変異株の猛威にさらされ、収束の兆しが見通せない中、感染拡大防止と重症化リスクの軽減を目的としたワクチン接種が進められてきました。当町においても、医療機関を含めた関係各所からご協力いただきワクチン接種が順調に進んでおります。
一方、コロナ禍により中止を余儀なくされてきた各種イベントですが、9月、関係各位のご尽力、創意工夫により、3年ぶりとなる五戸まつりが開催されました。コロナ前と同じとはいきませんでしたが、にぎわいを取り戻す第一歩を踏み出せたのではないかと思います。
本年も気を緩めることなく、地域住民の皆様の安心で安全な日々の暮らしを守り、コロナ禍での地域経済の歯車を確実に回し、地域の振興発展に取り組んでまいります。ご理解とご協力をお願いいたします。
世界情勢について申し上げますと、昨年2月、ロシアによるウクライナ侵攻が全世界に衝撃を与えています。1年を経過しようとしている現在も激しい戦闘により、一般市民を含む多くの犠牲者が出ている状況にあり、一日でも早く戦争の終結を願うばかりであります。
また、県内に目を向けてみますと、昨年8月、青森県は記録的な大雨に見舞われ、津軽地方を中心に生活インフラや農作物に甚大な被害を受け、当町においても、少なからず被害が発生しております。美しいふるさとの風景を保全し、子や孫といった次世代へ継承していくためにも、今日の気候変動に対し、私たちの果たすべき責任は極めて重いと改めて考えさせられます。
令和5年は、持続的に発展し続ける日本、そして五戸町。コロナ禍を克服する日本、そして五戸町を築き上げて行くためにも、私たちの生活を改めて見直す年になってほしいと思います。
それでは、令和5年の念頭にあたり五戸町の主な取り組みの一端を申し上げます。まず、新たな時代を生きる子ども達や若者世代を育み、コロナ禍4年目での町民皆様の安心な暮らしと健康を守り、にぎわいを取り戻す一年にしたいと思います。
地域の皆様が地域のにぎわいに参加していただくためにも、健康教育や健康診断受診率向上に努めます。また、地域医療の拠点である五戸総合病院の安定的な経営を守ります。人口減少社会において、町民皆様の健康こそが地域の活力となり、にぎわいの創出につながります。ご自身の健康を意識され、毎日を大切に過ごしていただきたいと切に願うものです。
また、高校生までインフルエンザ予防接種や医療費無償化などの子育て支援は継続します。令和4年度U12、ガールズU15サッカー競技において五戸スポーツクラブが全国大会出場を果たし、五戸町を全国へアピールしてくれています。さらに教育環境やスポーツ教育の充実に努めてまいります。
「ふるさと納税」ですが、全国に広がる五戸町と関わる関係者のみならず、五戸ファンを増やし、税収アップにつながるよう「ふるさと納税」事業の体制強化を図ります。
五戸まつりを始めとする各イベントについて、昨年に引き続き、イベントが安全に行われるよう積極的に支援をしてまいります。
利便性向上のため、マイナンバーカードを利用した住民票や印鑑証明等の一部証明書について3月からコンビニエンスストアでの交付が可能となります。町税についても4月からコンビニエンスストアでの納付、スマートフォンのアプリ等を利用しての納付を可能とするよう準備を進めています。
また、役場窓口において、今まで手書きで記入していただいていた各種申請書の一部について、今後マイナンバーカードを利用することで手書きでの記入の手間を省く、『書かない窓口』の導入検討を行います。これらの他にも町民皆様の利便性向上につながるデジタル化を推進していきます。
現在行っているマイナンバーカードの申請など取得に向けたお手伝いも引き続き継続します。
今年一年、皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
現在、五戸町は令和6年度までの第二次五戸町総合振興計画のもと、私自身の掲げている公約実現のため、各種施策に取り組んでおります。
中心市街地活性化へ向けた立地適正化計画を基に木村秀政ホールや歴史みらいパークのリノベーション、中央商店街の再開発への調査は着実に前に進めます。ひばり野公園ですが、テニスコートの改修に着手します。また、第3期住宅団地造成事業の調査に入ります。
上市川地区の県道20号線沿いの産直施設は、建設に向け用地交渉、基本設計、実施設計に入ります。
倉石温泉ですが、温泉運営契約交渉事業者と交渉を進め、町民皆様の健康増進と倉石地区のにぎわい創出のために一日でも早い再開を目指します。
ごのへ郷土館に展示されている55年ぶりの里帰りを果たしたDC351デイーゼル機関車ですが、旧南部鉄道が活躍していた過去の歴史と将来にわたり災害の恐ろしさを伝える防災教育の教材として末永く皆様に活用していただくために、化粧直しや駅のホームのような車庫を整備します。
五戸町内各地区の地域性、特徴や取り組みをこれまで以上に最大限活かし、五戸町全体がバランスよく均衡のとれたにぎわいや発展につながるように皆様の声に耳を傾け、皆様に寄り添いながら誠心誠意努力をし続ける所存です。皆様方のご指導、ご鞭撻をお願い申し上げます。
結びになりますが、今年一年が五戸町に関わるすべての皆様にとりまして、平穏で健やかな実りの多い一年でありますことを心からご祈念を申し上げご挨拶といたします。